「やけど」の記憶

2004年3月11日
「ちょい風邪」ひいて、医者で出してもらった薬が
今回は非常に眠気を誘う。(しかも効く。恐い?)
1日1回1錠なもんで夜に飲むことに。
昨夜は10時頃熟睡してしまい、夜中目が覚めた。
薬の副作用で喉が渇いたので、灯もつけずに
急須にポットからお湯を注いだら、入れ損なって
左手の甲にお湯がぁぁぁぁぁ!
横着してまたしくじってしまったよぉ…
すぐ保冷剤と氷水で冷やして、ま、大したことはなかったが、
ぼんやりとTVで「ホテル・ビーナスの全貌」なんてー番組を
見ていたら、急にあることを思い出した。

★☆★

まだ京都にいて独りで暮らしていた頃、
夜中の電話に起きて、訝しく思いながら出た。
「もしもし…Nでずぅ…ぐすぐす」
泣いている、Nさん。
大学の友人だ。実家じゃなくて、安堵。
しかし彼とのことでも泣かなかった気丈な彼女が
どうして泣いているんだ?
「ぐすぐす…LRさん、来て…くれへん?…ぐすぐす」
「どないしたん?」
「スートーブのお湯…ひっくり返して…足にかかった…
 ぐすぐす」
「ええっ? そんでどんな状況なん?」
「うぅ…痛いぃ…痛いぃ…歩けへん。けど…なんとか冷蔵庫まで
 這っていって、氷水で冷やしてる」
「き、救急車はっ?」
「呼ぶの…イヤぁ…」
「ま、とにかく行く。コンビニで氷買ってくし」

午前3時。自転車で疾走。

Nさんは、専攻が違ったけど同じ講義で気が合って、
私が第2外国語で四苦八苦していた時に
教えてもらったのが縁で懇意になった。
基本はお嬢なんだけど悪いことも相当身につけてる。
わりかしサバけた人だった。
気丈だけど甘え上手。おまけに美人ときてる。

しかし、あの部屋のストーブは前から危ないと思ってた。
円筒タワー型の灯油ストーブで、上にホーローのヤカンを乗せてた。
お茶やコーヒーが切れるとイラつく彼女は、いつもお湯がないとダメ。でも沸騰ポットは電気代がつく。

彼女は視力も悪いし、夜は部屋の灯を最小限にして過ごす。
いつか引っ掛けなければいいけど。
本人もそう思っていたようだ。

15分くらいでマンションに到着。
足をつけていた氷水はぬるま湯に、白い肌は濃いピンク色に
変わっていて、まだ彼女は泣いていた。

友人の中には看護士もいた。
私に連絡する前にその2人にNさんはパニクった状態で
泣きながら電話している。
しかし、1人は状況を聞き「氷水で冷やして明日病院に行けば」と
アドバイスしてくれはしたが、来てはくれなかった。
もう1人は準夜勤明けで朦朧とした状態で「行けない」と言われたらしい。
誰も責められないのはわかっているが、私より他の2人のほうが
ずっとNさんのマンションに近いはずだった。

氷をとっかえながら仮眠しつつ、夜が明けるのを待ち、
彼女を説得してタクシーで病院に行かせ、見送ってから
自分の部屋に戻って、いつもどおり出勤した。

彼にも親にも言わないでほしいと言われて黙っていたら、
後日ご両親からは丁寧なお礼をいただいたが、
当時付き合っていた彼からは
「なんで、ボクじゃなくてLRさんに電話したん」と
拗ねられたそうな。(私は彼もよく知っている)
いくら甘え上手でも、他県に住む彼には甘えられなかったNさん。
おまけに、仲が良いNさんと私のことを嫉妬するという年下彼に
辟易したのち、彼女たちは破局したのだけれど。
って、私のせいかぁ??

彼女の白い肌は市内の名医にかかって、跡形も無く癒えました。
今ではもう笑い話ですが、その時は大事件でね。
人の本心もそれで読めたっていう勉強にもなったし。

★☆★☆★

『ホテル・ビーナス』
チョナン・カン企画には見向きもしなかったのですが、
どうやら便乗企画ではなさそうな感じ。
あんま似合わないロンゲと痩せ過ぎの体をずっと
ツッコんでたけど、真夜中のメーキング番組で見た
クサナギくんの上半身裸体に惚れ込んでしまった。
かなりイイぞ。やるな、SMAP!
他に好きな俳優さんも出てることだし、見てみるかな?

★☆★☆★☆★

☆みなとさん、
 私は優しくないけど、
 どちらかといえばオヤジころがし。
 若者はどうもうまく使えない。
 会社ん中でやってく分にはオヤジころがしの方が
 断然優勢だと、長い経験から断言できますね。

☆ellaさん、
 衝撃でしたか、そうですか。
 今、割とブームみたいですよ。
 詳細は明日にでも書きますが、
 クリームを作ってぬっていたら、
 目じりの細かいシワが減ったような気が。

コメント

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