兆し
2004年10月25日自分のことでいっぱいいっぱいなことを恨めしく感じながら
「生きてこそ」としか言えない毎日。
被災地の方々にちゃんとかけてあげられる言葉が
見つからないのが正直なところ。
先日も関西一帯で地震があって怖い思いをしたところだし、
しばらくは避けられない話と思って、まつわることを少し。
阪神大震災の前夜、人と会って物を受け取る約束をしていた。
待ち合わせた店を出た二人が同時に目にしたのは、異様な月。
満月だったか少しは欠けていたか、記憶にないけれど、
よくテレビや映画の時代劇で「丑三つ時」の表現なんかで
月がアップになるシーンみたいに、黄色がかった、しかも模様の
やたらはっきりした月がドドーンと襲いかかってくるように見えた。
とても重たく妖しい月だった。
「今まで見たことないなー、こんなお月さん」と言いながら
友人とは別れたのだが、妙に気になっていた。
翌朝、どんなに快調でも6時半頃にしか起きない私が目覚めたのは
激震の直前。布団でまどろんでいたらお尻の下から激震が襲ったのである。
旧い実家の2階は長い時間ゆらゆらと揺れた。
幸いなことに京都では被害も無かったが、後々各地で凶兆が
見られていた、と聞くと、きっとあの月もそうにちがいない、と
思うようになった。
動物的勘と言ってもいいくらいの私の目覚めさえも。
今回の地震でも、ともするとあちこちで兆しはあったかもしれない。
また、その報告がこれから寄せられるのだろうとも思う。
人間が作り出した科学の力では、完全に説明がつかない何かが
自然を動かしていることもあるかもしれない。
拳を振り上げて「自然を大切に」と主張するのとは違う思い。
自然に対する畏怖の念を忘れて、人間は生きてき過ぎたんじゃないか。
天災が来るたびに、人間の力が及ばないことを思い知らされる。
「生きてこそ」としか言えない毎日。
被災地の方々にちゃんとかけてあげられる言葉が
見つからないのが正直なところ。
先日も関西一帯で地震があって怖い思いをしたところだし、
しばらくは避けられない話と思って、まつわることを少し。
阪神大震災の前夜、人と会って物を受け取る約束をしていた。
待ち合わせた店を出た二人が同時に目にしたのは、異様な月。
満月だったか少しは欠けていたか、記憶にないけれど、
よくテレビや映画の時代劇で「丑三つ時」の表現なんかで
月がアップになるシーンみたいに、黄色がかった、しかも模様の
やたらはっきりした月がドドーンと襲いかかってくるように見えた。
とても重たく妖しい月だった。
「今まで見たことないなー、こんなお月さん」と言いながら
友人とは別れたのだが、妙に気になっていた。
翌朝、どんなに快調でも6時半頃にしか起きない私が目覚めたのは
激震の直前。布団でまどろんでいたらお尻の下から激震が襲ったのである。
旧い実家の2階は長い時間ゆらゆらと揺れた。
幸いなことに京都では被害も無かったが、後々各地で凶兆が
見られていた、と聞くと、きっとあの月もそうにちがいない、と
思うようになった。
動物的勘と言ってもいいくらいの私の目覚めさえも。
今回の地震でも、ともするとあちこちで兆しはあったかもしれない。
また、その報告がこれから寄せられるのだろうとも思う。
人間が作り出した科学の力では、完全に説明がつかない何かが
自然を動かしていることもあるかもしれない。
拳を振り上げて「自然を大切に」と主張するのとは違う思い。
自然に対する畏怖の念を忘れて、人間は生きてき過ぎたんじゃないか。
天災が来るたびに、人間の力が及ばないことを思い知らされる。
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