のんき君

先週の金曜日にボスが出張から帰還。
それまでもけっこう忙しかったのだが、
帰ってきても少しも楽にならない。暇にならない。
むしろややこしい案件を持ち帰って来たりする。

何度も日記に書いたと思いますが、
いわゆる「亭主元気で留守がよい」的感覚。
世の奥様方、ご亭主が久々に帰館されると、実のところ
嬉しいもんなの？
うっとうしいもんなの？

しかし、現地で検品してきたものは、今年は豊作だそうで
品質もよく、量的にも安定供給できそうだとのことで、安心。
去年中国では水害がバンバン起きて、凶作だったしなー。
反面で国内の高騰が収まらないとなると、もしやウチの扱い物も
増えるかもしれねぇ。因果なもんです。

★☆★☆★

月曜の朝、出勤してすぐ
「新潟のお客さん、いませんか？」とボスに聞いた。
ウチのお得意さんには無いのだが、ボス個人で知った人がいれば、
それは知らん顔してる場合ではない。
「ああ、Hさん」
「なら、連絡してみました？」
「なんで？」
「地震ですよー、おとといの」
「うーん…」
「唸ってる場合じゃないですよ。所在地は？」
「○×町。ここ危ないの？」
「ああ、そこ被害があったと言われてる地域ですよ。
　念のため電話がかかるかどうか…」
「何かあったら、連絡してくるでしょー」

　……

「テレビ見てました？」
「見てますヨ（誇らしげに）」
「知ってるでしょ？　地震あったの」
「（もちろん）知ってますよ（この私が知らないわけないじゃないですか
　＝中国的反語表現、知らないことでもこう言う）」
「何かあっても、先方から連絡できると思いますか？」
「………」
「前に地震があったとき、ボス、とっても怖かったでしょ？」
（中国では地震が無いに等しいから、紀伊沖地震が頻発したとき、
　翌朝大興奮で大騒ぎだった）
「……怖かった」
「でしょ、だったら電話してあげて下さい。それが仁義ってもんです」

何が仁義かよくわからないけれど（笑）、とにかく電話させた。
社長さんが出られて、影響はあるが幸いひどい被害はないとのこと。
ひとまず安心である。

「日本は大変ですねぇ」…他人事なんだもんなー。
今年は豊作なら、日本に食料支援しろや。
輸出することばっかで金儲けしか頭に無いんだから、ったく。
ボランティアとか支援事業とかあるんかね。あそこには。
またまたオリンピックが不安になってしまう。

★☆★☆★

うねって陥没した道。
どんな力が働いたのか想像できない新幹線のレール。
砂山のごとく滑落した土砂。
家財が飛び出して散乱した家屋。

昨年、淡路島の北淡町震災記念公園に行って
野島断層を見たときの衝撃が蘇ってくる。

微力ゆえ助からなかった人たちに、合掌。