またボスの耳がふさがってしまう。
クレームで頭いっぱいいっぱいになってしまって、
それまで検討中だった比較的小物の宿題に手が付かない。
しかも、何度説明しても頭に入ってこないようである。
気持ちは分かる。
だが、トラブルが起きた周辺で止まらない勇気も
問題解決力の中では必要なアイテム。
（この間説明したじゃないっすか）と言いたいのを
ぐぐぐっと抑えて根気よく説明する。
けど、振り出しに戻ってしまう。
なら厳しくいこうではないか。
宿題の提出先の顧客が11時には来られるんだから。
「分からないのなら、簡単に○×が△じゃないですか？って切り出してみて下さい」
ボスに向かって失礼だとご批判を受ける向きもありましょうが、
ボスが亀思考のときは“分からないんですか”と
プライドを刺激したほうが効果を生む場合が多い。
例えれば（思いついたのはあんまりきれいじゃないけど）
トイレとかの排水が詰まったら、ラバーカップというやつで
カッポンとやってみるみたいな。
幸い、9時過ぎにクレームに新しい展開がやってきて
「何をすべきか」が決まって少し落ち着いた感じがする。
そんでカッポンとやってみた。
「分からないわけじゃないですよ」
といいながら宿題の書類を凝視すること30分。
さてさてちゃんと説明できるのか。
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