中国の人は電話で自分から先に名乗らない。
日本語で言うなら
「○×(ボス)いるか? いないか?」と、出てすぐに言うわけだ。
最初はもう困りましたですよ。
今よりさらに聞き取りができなかったので泣きそうだった。
今では決まってかけてくる人の声で、名乗らなくても
わかるようになったけど、名乗らない人はとことん名乗らない。
「お名前は?」と聞いても
「○×や、○×(出せorおらんのかー)」と繰り返す。
まるで取立屋の〆のように―。

日本だと、どんなにいかがわしくて阿漕なテレアポであっても
一応は「△□と申しますが」と言う。
名乗らない電話はふつー社会的にありえないからね。
また、名前を聞かずして誰かに取り次ごうもんならこれまた
社会人としてなってないし、たとえプライベートでも
おかんやおとんが「誰かわからん」と言って取り次いだら
切ってめちゃくちゃ怒るに違いない。
ま、これは、そう教育されてきたからだけど。

ともかく名乗れないのは片手落ち。
そんなことを以前ボスに話していたら
「どこの誰でもいいわけです。相手がいるかいないかさえわかれば」
「???」そんなわけなかろう。
いなかったら怒るくせに。
電話中やって言っても30秒後にはかかってくるし。

中国株が出だした時に、日本の三〜四流会社から
日に何回となくセールスの電話がかかってきてた。
中国で株運用をやっていたボスは興味深々で、あやうく乗りかけたんだが
結局、私と税理士さんのしつこい説得に負けて断念した。
その中国株の営業さんといったら日本語もできない美声の小姐。
訪問してきておどろいたが美形。どうやらそれも戦略らしい。

そいつらが電話をしてくる。
「私は○×社長のビジネスパートナーです」と。
どんなに美しい声でも彼女たちも名乗らない。

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