ボスのケータイが鳴った。
「はい、○×です(自分の名を名乗ってしまう)」
「はい、はい、………。なに? なんですか?
 知りませんよ。は?  …のトビラ? 番組?
 なんのことかワカラナイ。なんのことですか?
 使いませんよ。知りません」

どうやら不当請求の電話だ。
(「知りません」と言って切っちゃって下さい)
ゼスチャー入りで指令を飛ばすも、ボス激しく食い下がる。
(私、代わりましょう)とボスからケータイをもらって
腰に手、仁王立ちで「何ですかー!」と吼える私。

相手は○○の××と個人名を名乗る。
去年の今頃の日付を持ち出して、
1年前のいついつに『○△の扉(だかなんだか?)』という
番組(サイトのことだろう)をご覧になってその登録料と
視聴代金が未だ払われておりません。
従って、早急に払っていただかないと裁判を起こします。

そんなようなことを、わりかし品のいい口調と声でおっしゃる。
「まず、知らないし使わない。画像が視聴できるケータイではない。
 通話のみ使用だからありえない」
と言っても食い下がるので、
「いきなしケータイにかけて来てバカ言ってんじゃなーい」と一喝。
切って速攻受信拒否。

中国人はとりあえず電話に出てしまう。
名乗らないのと同じような理屈であると思われる。
電話をかけるマナーを諄諄と諭される日本人と違って
とにかくかける方も受けるほうも手当たり次第なのだ。
だから会社の加入電話もテレアポの姐ちゃんの話を
根気よく聞いてしまう。しかも理解していない、と
相手に思われるのがヤだから、分かるまでがんばってしまう。

そこで、
ケータイでは知らない番号に出ないこと。
知り合いでケータイ番号を教えた相手は必ず登録すること。
もし、取ってしまったら切ってすぐ受信拒否登録すること。
などなどを教えて今後に備えてくださいね、と言っとく。

「裁判する」にはそれなりの手順がある。
いきなしケータイに電話してきて払えとはあんまりだ。
生憎というかラッキーというか、ボスはサイトの見方が分からないから
ケータイでネットはしないし、メールも使わない。
それでもボスはビビってしまってたぞ。

「山門より中は伽藍ゆえ、この仁王がお守りいたす」
いっとき金剛力士が乗り移ったかのような…。

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