「みやこちゃん」と「なみはやくん」

みやこちゃんは、小さい頃や、お母さん、おばあちゃんの代から
大事に大事に使ってきたものを、とても自慢しています。
おうちで使ったり食べるものといったら、
「どこそこの何々」「どこどこ御用達」にこだわります。
あるいは新参モノには目をくれず、ひたすら一途に老舗を愛します。
そんなだから、少しでも環境が変わると熱を出して寝込んだりすることも。

友人が他の土地を転々とするのを見て
「よう、そんなことができるなぁ」とピントはずれの“いけず”を言い、
長く住んで「この土地を守る」ことに、またまたこだわって行くのです。

一方、なみはやくんは、めまぐるしく変わっていく街で
たくさんの人を相手に仕事をしています。
街でぶつかっても知らん顔、歩きタバコや自転車の暴走に
イライラしつつも、常に変化しているこの街が実は大好きです。
何をどう安く売ったり買ったり、どううまくさばいたか、
いろんな変化に自分がどう対応していってるのか、
どんな人に出会って、どう意識が変わっていくのかが
とても楽しみで面白いと感じています。

京都から大阪に住んで8年、私はどちらの生き方も踏まえて
今があります。
みやこちゃんが顔を出したり、なみはやくんが爆走したり。
（神様がいるとしたら）いっちょ経験してみんかい、と
試したがりの神のサンプリングなのかもしれんなあ…などと
ふと思う夏真っ盛りの夕方。
どうやら調子が戻ってきたようだ。
久々のオフの週末、どう過ごそうか。