大声で早口のチキン野郎

あ〜ら、ごめんあさーせ。
「野郎」なんて言葉書き込んじゃって。
でもね、ホンっト疲れたわよ、激疲れ。
小1時間こんなお客の相手なんて。
しかもお昼の時間、そのせいで取れなかったし…。
（それが一番の恨み言か）

なにが“チキン”なのかというと、
資料を出せと言っておきながら、こちらが早めに用意した
それらをぜっんぜん咀嚼できないで、
ユーザに持ってく直前に「確認しておきたい」と
急にこちらの予定も考えずに来訪する無礼者。

去年の部下の失態を、ウチに押し付けたあげく
新しく異動で部下になったバリバリの若造に対し
テリトリーを荒らされまいと見苦しいもがきを繰り返し
美味しいところは持っていこうとする小心者。

商社という看板を張っていながら、経費がおりないから
部下だけを出張に行かせ、部下が写してきた画像、
練り上げたレポートを持って、妙に自信満々の体で
自分一人がいかにも売り込もうとしているズルい男。

そんな性格に、さらに大声で早口ですのよ。
あたくしの大っ嫌いな人間の最たるタイプなのですよ。
も、ヘンな汗かきましたとも。
言いました。「ゆっくりお話して下さい」と。
ヤツ、「あ」と石になられたご様子。
お話になるときは恍惚の表情を浮かべられるんですもの。
たまったもんじゃありませんわ。
女性に「待った」をかけられたら、そりゃ石にもなりますわね。

「忙しない性格、TPOを考えないで大声で会話する人間に
　ロクなヤツはいない」
これ、好き嫌いを超えたあたくしの基準ですの。