日曜観劇『藪原検校』千穐楽をば。
チラシはかなりおどろおどろしかったんだけども
実話にもとづいた井上ひさしの戯曲だってんで。

コレも蜷川氏の演出なので、今までに観てたのとかぶる仕掛けが
出てきたりしていた上に、10名の役者がいろんな登場人物を
掛け持ってたり、今も頭の中にエンドレスで流れる宇崎竜童作の
「テーマ曲」が私にはとても新鮮だった。
ニナガワ=シェイクスピアじゃないんだって。

私にはどうしても昔の深夜番組でシュールなコントをやってたり、
ラジオの喋りとかでのコミカルな古田新太の印象が強かったので
今回演技人としての貫禄を、思い知らされて快感。
カーテンコールで投げキッスをよこしたお茶目なところがいい。
満足満足大満足でした。

検校といえば、作曲家の八橋検校くらいしか知らなかったし、
盲人の生きていく環境がかつてこんな泥臭いというか、
色濃いものだったとは知らなかった。
そういう自分の無知に忸怩たる思いがする。
介護だ保険だ、と大騒ぎの現代だが、かつて自分の食い扶持を
貪欲に求めた彼らも同じ人間だ。
ポリシーや理念の正・誤というよりは、弱者を擁護する方の
どこかに驕りがあるんじゃないか、と感じたり。
だから私は福祉とかにてんで弱い。
元気なうちは何を言っても高みの見物になってしまいそうで。



お昼、思い切ってSOYJOYにしてみた。
2本も食べてちゃなんにもなんねえ。
つーか、15時の時点で猛烈に腹減り。
「忍」の一字に尽きる!

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