こどものころ欲しかったもの

ディズニーの紙芝居、リカちゃん人形、そしてこのカキ氷機。
それらはお向かいに越してきた一つ下のまゆちゃんが持っていたもの。
うちはビンボーだったので、こういうものは買ってもらえなかった。
で、妹に飽き、友達がおけいこ事で相手にならないと
「まーゆーちゃん、あーそーぼー♪」と誘って相手をしてもらった。
まゆちゃんのおばちゃんが細い腕で氷をガリガリけずってくれた。
なんだったら、まゆちゃん家の冷蔵庫の製氷室のどの辺に
カキ氷機用の（当時は丸い）容器があるのかも知っていたくらい。

ところでわたし、玩具って何持ってたんだろうな、って今もあまり
思い出せない。いつも外で走り回ってたし。
近所のガキンチョ集めて町内中を走って、一周のラップを
計ったり、障害物競走してみたり。

その反動なのかなあ。
お下がりで妹にいただいたリカちゃんのカツラ（長髪のウィッグ）を
「流行やで」とだましてバッツンとオカッパ頭にしたり、
おばあちゃんが残していた、しぶい柄の端切れ布で、
リカちゃんの服を作ったり、布団を作ったり（笑）…。
妹にはずいぶんイヤがられたけど。

毎日でもいいよなあ、こんな暑い日は。宇治練乳、きなこがけ。
がしがしけずって、わしわし食って。
あ、宇治―て言うてる時点ですっかり歳をとりました。
あのころはイチゴ／レモン／メロンしかなかったな。

いずれにせよ、こうゆうの欲しくなるんじゃ、この暑さ。
なんだったら、ホッキョクグマと氷の上で戯れる夢とか見ちゃう？