落とし穴

2007年9月14日コンピュータコメント (2)

転職した友人の嘆き。
新しい職場は“そう広くないワンフロアに10人ほどの社員、
連絡はすべてメールで行う”らしい。
1〜2mの、呼べば答えられる距離でさえ、
メールで、ぴろろ〜ん、だそうな。
「え？え？　○○さん、×△どないなりました？とか、
　声かけたりせんの？　挨拶は？　退勤のときは？」
「ま、挨拶はするけど、いわゆる就業時間中はそれはそれは静かで。
　BGMに有線流れてるし」
「息つまりそうやな」
「1週間で、すでに呼吸困難やねん。初出勤の朝、初めて来たメールは
　『Mさん、朝の一服、何飲みますか？』やったわ」
初日の朝に、何がええかとリクエストを聞かれる。
それが目の前の若い女子からだったそうで。

慣れればなんてことない、と百戦錬磨の姐御は苦笑いしてたが、
そんなとこに落とし穴があったんか、と一瞬冷や汗だったらしい。

自分の希望通りの仕事をさせてもらえる、とハケンながら
スキルを売りに採用してもらった会社である。成長もしてるし。
業績もよろしく、大ボスもすんげー感じがよく、待遇もええらしい。
これまで喧騒の中、クレームの怒号の中、パンチングの機械音の中、
さまざまなシーンで仕事をこなしてきたけれども、人間が長時間
寡黙でいられる職場など、想定外であったとも。

みんな色白で線が細くてロボットみたいだってさ。
世の中いろんな仕事があるもんだ。