アカフクといえば

2007年10月19日
小学校の修学旅行は、伊勢・鳥羽であった。
年代が知れるか。ま、いい。
当時、家族旅行に頻繁に行ける家庭があったのか。
そう、学校を休んでまで旅行に行くなど、考えられなかった時代だ。
だからこそ、「お泊り」が嬉しかったし、友達と夜に騒げることが
何より楽しかった。今でもあの夜のことははっきり思い浮かぶ。

ただ、なんだか理解できなかったのは、お土産で、少ないお小遣いを
やりくりして旅館の前の土産物屋でクラスごとに買い物をするのだが、
それは小間物というか、安価で小さなものばかり。
初修学旅行の記念になるのは、やはりこの地ならではの「赤福」だ。
それしかなかったのか、大人になって思えば、マージンが
うろちょろしてたから「赤福限定」だったのか、そこんとこは
今以て分からない。
出発前に、購入数をお金とともに申し込んでおいて、
旅行から帰って学校に集まったときにそれぞれ申し込み分が
手渡されるというしくみだった。
幼心に「味気ないなあ」と感じていたのを憶えている。

確かにおかげ横丁で、お茶といただくのは美味くて疲れが飛ぶ。
あの横丁も、赤福ありきだそうな。ま、ちょっと観光ずれしてきたけど。
毎日通るデパートの売り場には山と詰まれた桃色の箱、ホンマに
一日であれだけ売れるんやろか、と思うこともある。

うなだれた社長さんの肩には、創業何百年だかの重圧がどどーんと
乗っかってるように見え、気の毒極まりないが、そうまでして
販売しなければならなかったのかなあ。

そんなに好物でもないけど、この世から無くなるのもちょっと寂しいぞ。

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