無料鑑賞ができるとあって、逃していた『Dear Doctor』を。

鶴瓶がデビューしてからずっと見てきました。
『ぬかるみ』を聴いていました。ラジオ全盛の頃です。
数々の関西での番組もチェックしてきました。
妹が素人参加番組に出たことがあります。
鶴瓶にいじられまくって、観ていた家族は腰が抜けました。

そうして、いつのまにか、全国のバラエティー番組で見るようになりました。
晩年になって落語にも力を入れるようになり、オールラウンドなタレントとして
ドラマや映画でも見るようになりましたが、正直なところ、役者の仕事だけは
認められんのです。
彼の真骨頂は、自発的で自由な「喋り」です。
その場においてのみ、私は認めています。それは今でも変わりません。

この映画をなぜ観たかといえば、それは西川美和監督の作品だったから。
それは期待通りの映像でした。
キャストも素晴らしい。八千草薫や井川遥の上品な佇まいに感服。
瑛太が純粋でシンプルな青年役をこなしているのを初めて見たかも。
けど、まだ私は天邪鬼なのかして、その素晴らいキャストの中で、
鶴瓶はまだ浮いている気がしました。
たぶん、それはまわりが役者としての王道を行く人たちだから。

だから、途中でこう思うことにした。
「こういう場所なら、こういう人居るだろうな」と。
役者の才能の一つは、こうしたリアル感を植え付けるということかもしれない。
もしかしたら西川監督はそう思わせたかったのかもしれない。
そういう意味では、まんまと観に行ってハマった人間かもしれないな、私は。



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