恵まれた人々

2009年12月20日 日常
金曜早退す。たまにはええやんか。
湖国自慢のホールにて、大学オーケストラの定期演奏会に。
金氏のベートーベンシリーズのを申込み損ねたこともあり
(本当は、第九も聞きたいのだが、重たいきっちりとしたのを
 12月の疲れきった身体で清清しく聞ける余裕がないし、
 退勤後、開演に間に合わないと思うから尻込みしてた)
初のホール見学も含めて腰を上げる。
さっぶ~~~~(泣)

母校の、と言っても、夜間で学んでいる身は昼間の学生をまぶしく感じてたし
卒業してからの大学は、さながらテーマパークかアイドルのコンサートか
というくらい若者に媚びたことを繰り出してきて、実際卒業生という感覚は
今では非常に薄い。そんななのに、やっぱ金氏指揮なのよね~。久しぶり。

金氏指揮は結婚されてからごぶさたでした。
今は神奈川での常任がメインで振ってらっしゃいます。
前みたく首都圏にも足を運ぼうと思うのですが、なかなかタイミングが合いません。
そんな日々の後の湖国です。

タクシーの運転手さんは、30億円超のホールをクソミソにこき下ろし、
新幹線駅誘致を無しにしたK田知事の失政を嘆いてはりました。
どこの地にもそうしたせめぎあいというか円満でない部分があって、
住民と行政と国三者が満足することなんて、ありえないといつも感じます。

さて、関係者が集まっていた立派な大ホール。
心の中ではえらそーに「大学生がなんぼのもんじゃい」と思っていたけど
あにはからんや、なかなかの出来で。^_^;
ブルックナーとワーグナー。疲れもあって、何度か眠りそうになりました。
そこは大人の意地で持ちこたえましたよ。あちこちで義理で来ていた学生は
爆睡していたみたいですが…(笑
もう、金パワーですな。著名な指揮者にポテンシャルを上げてもらったのか
一応名の通った大学のオケ、というプライドか、はたまた立派なハコに
気後れしないように上がったテンションなのか。(あんまり褒めてないやん)
すごく恵まれた学生たちに思えました。
四大で、そこそこの学力もあるだろうし、その上部活でちゃんとした楽器を手に
オーケストラやれるなんざ、やっぱ君たちは恵まれてるでしょう、そうでしょう。

プロとのコラボといえばそれで終るかもしれない。
でも、アマとしての環境が整って、そしてプロが引き上げてくれて、
将来へと背中をポンと押し出してくれる、そういう目的の教育が、
薫陶も受けた上に、さらに今は学生自身の内から生まれでてきてんだなーと
おばちゃん、感心いたしました。
学生たちよ、甘えてちゃいかんぞ、と一刺ししつつ、幸あれ、と祈る。


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